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アーティスト:婁正綱(ロウ・セイコウ)、Georges Mathieu(ジョルジュ・マチュー)
キュレーター:黒澤浩美(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター)
[日時] 2020年2月22日(水)~2020年5月5日(火)10:00~17:30
[場所] 上海龍美術館 第六展示室 上海市龍騰大道3398号
http://www.thelongmuseum.org/
今回の展覧会「出逢い・心象風景」での作品群は、時代を超えた東洋文化と西洋文化、二人の芸術家がキャンバスに残した「身体行為の痕跡」です。婁正綱の表現は自制的で、Georges Mathieuの表現は奔放で直接的なのが見てとれます。
伝統的な東洋芸術と違い婁正綱は書から独立、言語のシンボル性から逸脱した絵画に転向しました。抽象的景観を内的な心の声の発露に転化し、風土と歴史に対する敏感な反応と、幼少期の身体記憶が作品の中でうっすらと入り交じっています。
Georges Mathieuはアクション・ペインティングの先駆的人物で、伝統的な西洋絵画の正当な技法を放棄し、身体運動をそのままペンに伝える即興的な作品を作りました。1957年に来日、「具体派」のメンバーと交流を深め、大勢の観衆の前で即興制作を行い、アクション・ペインティングの歴史に重要なページを残しました。