婁正綱(ろうせいこう・ロウセイコウ) Lou Zhenggang

Exhibitions

「SMBC ART HQ」第3弾として、「婁正綱展 - AWATA COLLECTION -」が、三井住友銀行東館1F アース・ガーデンにて、2025年9月30日(火)より10月25日(土)まで開催

SMBC ART HQ Part3 婁正綱展 - AWATA COLLECTION -
三井住友銀行東館1F アース・ガーデン
住所:東京都千代田区丸の内1丁目3−2 Google Map
会期:2025年9月30日(火)〜10月25日(土)
観覧料:入場無料
共催:三井住友フィナンシャルグループ、Gallery L/ AWATA COLLECTION
協力:文化庁
企画:新畑泰秀(石橋財団アーティゾン美術館)、Simon de Pury(De Pury代表)、LZG Studio


「SMBC ART HQ」第3弾(ミスミグループ創業者の田口弘氏のコレクションによる第1弾、株式会社大林組会長の大林剛郎氏の大林コレクションによる第2弾につづく)として、AWATA COLLECTION(株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO 粟田貴也氏による、婁正綱作品のコレクション)による、「婁正綱展 - AWATA COLLECTION -」を、三井住友銀行東館1Fアース・ガーデンにて開催いたします。

婁正綱(ろうせいこう)は、中国出身でありながら、日本に拠点を移して30年以上にわたり創作活動を続け、アジアを中心に高い評価を受けてきました。婁の作品は、中国最大のオークションハウスである China Guardian(中國嘉德(香港)國際拍賣)および Poly(保利集団)、そして熱心なコレクター間で、長きに渡り支持されてきましたが、作家の意向により、婁の作品はアジア以外では、これまでほとんど紹介されることがありませんでした。

そのような中で、2022年に婁正綱との偶然なる出逢いにより、婁正綱作品のコレクターとなった粟田貴也氏によって、2024年、婁正綱の作品のみによって形成された「AWATA COLLECTION」を展示するプライベート・ギャラリー「Gallery L(ギャラリー・エル)」が東京・広尾に開設されました。Gallery Lは、前衛書からアクリル絵画に及ぶ婁正綱の画業の全貌に触れることのできる世界で唯一の場所となりました。粟田氏は、自身の心を捉えて離さない婁作品の魅力について「作品から受け取るイマジネーションの無限の広がり」をあげます。この度、比類なき芸術家、婁正綱の芸術をより多くの美術愛好家と共有し、本物の作品の持つパワーを多くの人に感じとっていただきたい、という思いから、AWATA COLLECTIONによる婁正綱作品を広く皆様にご紹介する最初の機会として、「SMBC ART HQ」第3弾が開催されることとなりました。

本展では、AWATA COLLECTION から新作を含む、2018年から2025年にかけて制作された約15点の作品を展示いたします。そして本展は、国内における婁正綱の最大の個展となります。先鋭的でありながらも、時代を超越する優雅さを備えた作品群は、観るもの全てを圧倒する存在感を湛えます。

SMBC ART HQについて
アートには、社会の課題を浮き彫りにし、また、希望ある未来を照らす力があると考えています。SMBC ART HQでは、SMBCグループの施設を活用して広く多くの方に対して良質なアートに触れ社会について思いを馳せるきっかけをご提供することを通じ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

AWATA COLLECTIONについて
「あるときは勇気を、あるときは慰めを。アートは私に、言葉では言い尽くせない力を与えてくれます」
— 粟田貴也

経営者でありアートコレクターでもある粟田貴也氏は、人生の節目ごとに芸術から深い示唆と力を受け取ってきたと語ります。2022年、書画家・婁正綱との偶然の出会いは、運命的な転機となりました。伊豆のアトリエで作家と共に時間を過ごし、語らい、作品が生まれる環境に身を置いた日々は、氏が婁の作品のコレクターとして歩み始める決定的なきっかけとなります。

婁正綱は、幼少より書画の才能を発揮し多くの賞を受賞。1986年には活動の拠点を日本に移し、これまでに中国・日本・アメリカなどで27回の個展と3回の巡回展を開催してきました。厳しい自己鍛錬と素材への深い探求、そして独自の美意識と豊かな人文学的教養を基盤に、「生命と愛」「日月同輝」「心」「和合」「生生」「自然」などのシリーズを発表。近年は伊豆のアトリエで抽象絵画シリーズ「Untitled」を展開し、新たな創作の地平を切り拓いています。

2023年にはアーティゾン美術館で開催された「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」展にて同シリーズが紹介され、さらに2025年4月には薬師寺国宝東院堂での特別展において屏風作品3点が展示されるなど、書と絵画の枠を超えた独自の芸術性が国内外で高く評価されています。

これまで婁正綱は、特定の美術流派や潮流に属することなく、常に独立した立場を貫き、孤高の書画家としてひたすらに自らの芸術を磨き続けてきました。しかし、その作品に直接触れられる機会は、これまで限られていました。

2024年、東京・広尾に開設されたプライベート・ギャラリー「Gallery L」は、粟田貴也氏の婁正綱コレクション「AWATA COLLECTION」を展示する世界で唯一の空間です。前衛的な書作品から近年のアクリル絵画まで、婁の画業の全貌に触れられるこのギャラリーは、観る者に深い芸術体験をもたらします。

粟田氏は、婁作品の最大の魅力を「イマジネーションの無限の広がり」にあると語ります。「経営者にとって、イメージをどこまで広げられるかが仕事の規模を決める。婁先生の作品の前では、想像が際限なく膨らんでいくのを感じるのです」。スポーツ選手が行うイメージトレーニングと同じく、ビジネスにおいても心のモチベーションを高め、現実を動かす力が問われる。氏は「世界は可能性に満ちている。イマジネーションを信じ抜いた者こそが成功を手にする。婁先生の作品は、その力を私に与えてくれる」と語っています。

「AWATA COLLECTION」は、粟田氏にとってビジネスとは完全に切り離された、極めて個人的な芸術への取り組みです。そのコレクションには、現代美術の専門家からも高い評価が寄せられています。アーティゾン美術館の学芸員・新畑泰秀氏は、「絵具が流れ、跳ね、滴り、ほとばしる圧倒的なイメージ。その筆致と構成は、欧米や日本のどの抽象絵画とも異なる独自の質を湛えている」と評し、アート業界を牽引する世界的オークショニアであり、「De Pury」代表のシモン・デ・プリ氏は、「高度に洗練された抽象画としても、自然の美しさへの具象的な頌歌としても鑑賞できる。完璧を追い求めるその執念と卓越した技巧は、キャンバスだけでなく紙の上に描かれた作品にも魔法をかけている」と婁正綱の作品を高く評価しています。

本展が、婁正綱という芸術家の作品世界と、その奥に広がる精神性の豊かさに触れるきっかけとなり、多くの方に新たな視点と感動をもたらすことを願ってやみません。
AWATA COLLECTION創設者/株式会社トリドールホールディングス代表取締役社長兼CEO 粟田貴也

シモン・デ・プリ氏によるコメント
婁正綱の作品は、視覚芸術の枠を超え、まるで詩のように心に響きます。その書には、内的な力と哲学的な美が同居しており、観る者を静かに、しかし確実に感情の深層へと導くのです。
私は世界中の現代アートを見てきましたが、婁氏の作品には特有の“時間の静寂”とでも呼ぶべき魅力がある。筆の一挙手一投足に込められた緊張と解放のリズムは、音楽的であり、また祈りにも似ています。
コレクターとしてだけでなく、長年アートの最前線に立ってきた者として、婁正綱の作品は、今まさに世界に再認識されるべき価値を持っていると確信しています。
シモン・デ・プリ De Pury 代表 / オークショニア

【プレスの方へ:オンライン・プレスリリース】
https://www.artpr.jp/prs/louzhenggang-smbc-art-hq-part3

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